岡本太郎 「今日の芸術」
私は、過去に色々な指南本的な本を読んだ事がある。
「どーしたら、成功できるのか?」「どーしたら金持ちになれるのか?」
貧乏人の子供だから発想が乏しいのは仕方が無い(笑)。
けど、どれも成功へのサクセスストーリー的だったり、何となく野心的だったり。
それが良い悪いじゃなくて、読めば読むほど私には合わないと感じたので、
それ系は、20代を最後に全く読んでない。
この本は、もっと若い時に読むべきだったと、今まで読まなかった事を激しく後悔した。
芸術家としての岡本太郎よりも、人間としての岡本太郎の価値観の見出し方を知れる。
没してから、一気に価値が上がるのは、芸術家の宿命なのかもしれないが、この人やっぱり凄い(笑)。
単なる変な爺さんじゃなかったのだ(笑)。
こうった価値感を10代後半に気が付いていれば、私の人生もちょっと今とは違ったかもしれないなぁ。
一気読みするような内容じゃなかったけど、とっても心に響いた一冊でした。