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破船

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吉村 昭 「破船」

破獄から続けて読んだのだが、内容が重過ぎた。
というよりも、後味が悪いというか読んでいてその世界に自分が置かれている
ような錯覚を起こす。
これが精神的に良くない(笑)。
独特の淡々としたリズムで、決して人物に感情移入していないような文を読むと
切なくてやりきれなくて人間の業みたいなものを感じる。

しばらく吉村昭モノはやめておこう(笑)。
今の私には合わない。
by stonekun | 2011-06-12 16:03 | 読書 | Comments(2)
Commented by MASA at 2011-06-12 19:05 x
>内容が重過ぎた。
大人になってもやっぱそうですか。
高校のとき「高熱隧道」読まされたとき、重すぎて最後まで読めませんでした。
ガキだったから、あの頃はわかんなかったんだろうなって思ってましたが・・・
確かに重い内容が淡々と続いてく感じだったな、なんて印象しか思い出せません。

んでも黒部に行く前に「高熱隧道」は一度読んでおこうかなあ。
Commented by ストーン at 2011-06-13 06:17 x
私の場合、本を読むこと=新しい刺激

あまりにリアリティで、今以上に苦しい現実をつきつけてくるよう。
人の犠牲の上に成り立つ人生を激しく思い悩むよりも、もっと楽観的に生きたい私には、後味が悪い(笑)。

>高熱隧道
読みたいと思ったら読むべしです(笑)。
私の基準は、いつもそれです。


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